婚約破棄の慰謝料請求が失敗するタイプの人

請求の失敗とは

婚約男女

元婚約相手に慰謝料を請求する場合、何をもって成功か失敗かは人それぞれだと思います。
慰謝料を得られれば成功と考える人もいれば、元婚約相手が真摯に反省すれば成功と考える人もいるでしょう。
また、その事例における一般的な慰謝料額を得られれば成功なのか、あるいは一般的な慰謝料額以上を得られなければ成功とは考えないのかも人それぞれです。

請求目的が達せられれば成功とは言える

そのため、請求者が思われる慰謝料請求の目的(目標の慰謝料額を得ること、元婚約相手から謝罪を得ることなど)が達せられればそれは成功とは言えるでしょう。

しかし、婚約破棄・解消問題に直面したほとんどの人は、一日も早く、かつ精神的負担を最小限にして解決させたいと考えていると思います。

請求者の精神的負担がもっとも大きいのは解決が長引くこと

裁判

そして、一般論として不倫の慰謝料を請求するうえでもっとも精神的負担が大きいのは解決が長引くことです。

そこで、ここでは解決までにかかる期間の観点から成功と失敗を分類し、裁判所を介すことなく比較的短期間での解決が望める、当事者間での示談・和解ができないことを失敗とさせてください。

調停や訴訟に発展すると失敗

つまり、調停や訴訟に発展してしまうということです。

期間

婚約破棄の問題が解決するパターンとしては、裁判所を介することなく当事者同士による示談、調停での解決、訴訟での解決がありますが、調停や訴訟にまで発展しますと、解決までの期間が非常に長く(少なくとも数ヶ月)なります。

また、訴訟を弁護士に依頼すれば弁護士費用もかなりかかりますことから、請求者の精神的負担・経済的負担が最も少ない当事者間における話し合いでの解決(示談)を成功とさせていただきます。

なお、以下はあくまでも私の経験の話でありますし、相手次第の面もありますから、必ずしも全員に当てはまるとは限りません。

ポイント

ここがポイント!


被害者の精神的負担は解決までにかかる時間に比例して増大する。

このような人は失敗する可能性が高い

(1)最初に無茶な要求をする人

六法全書

婚約破棄に関する法律知識をあまり調べたり勉強されたりせず、また弁護士や行政書士に相談されずに慰謝料を請求する人によくある事例です。

例えば、その人のケースで慰謝料の一般的な相場は100万円であるのに700万円や800万円という法外な額を請求する、元婚約相手の親からの謝罪を要求するなど、もともと無理がある要求をする人です。

このようなことにならないためにも、慰謝料請求は段階を踏みつつ、戦略的に行っていく必要があります。
具体的な段階の踏み方は→こちらの婚約破棄解決チャートを参考にされてください。

また事前にある程度の相場を把握しておくべきでしょうが、それには→こちらの婚約破棄の慰謝料の計算→こちらの婚約破棄の判例が参考になると思います。

(2)解決を焦りすぎる人

期間

慰謝料を請求する人はおそらく誰しも、その慰謝料請求を早く終了させ、平穏な日常を取り戻したいと思っています。
そして、そのことはとてもよく理解できますし、至極まっとうな希望と言えるでしょう。

ただ、解決を焦りすぎることは得策とは思えません。

例えば、最初の請求時に「本書面到達後○日以内に書面で回答してください」と記載して回答を促すことが多いのですが、その期日が過ぎたからといって、すぐに督促書面を出してしまうような解決を焦りすぎる人です。

回答期限というものはそもそも守る義務はありませんし、数日から1週間程度遅れて届くことも多々あるのです。

逆切れ

それにも関らず、督促書面を出してしまうと「せっかく回答書面を出したのに、一日遅れたぐらいで督促しやがって!」と逆切れするタイプの人もいるのです。

もちろん、常識的に考えましても逆切れする人のほうがおかしいのですが、わざわざ逆切れされる危険を冒してまで、すぐに督促するメリットはないでしょう。

また、そのような督促をすれば、元婚約相手に解決を焦っていることが分かってしまいます。
そうすると「100万円を提示しようと思っていたけど、解決を焦っているようだから70万円の提示でも合意してくれるかもしれない。」などと足元を見られる可能性があります。

このような観点からも、わざわざ足元を見られる危険を冒してまで、すぐに督促するメリットはないでしょう。

(3)請求金額に異常なほどこだわる人

慰謝料額

私の経験上、請求者がお金に困っていることは少ないので、あまりこのようなタイプの人はいません。
もっとも、ときどき「絶対に慰謝料を○万円以上もらわなければ納得できない!」と請求金額に異常なほどこだわる人がいます。

もちろん、得られる慰謝料の目標最低金額を決めておくべきですし、それが妥当な金額であれば何の問題ないのです。

裁判

しかし、そのケースで得られる通常の慰謝料額よりかなり多い額を目標最低金額に定めていて、それを一切譲らない人は、請求に失敗(調停や訴訟に発展する)することが多いように感じます。

そして、当り前の話ではありますが、調停や訴訟をしたからといって、そのケースで得られる通常の慰謝料額よりかなり多い額を得られる可能性はほとんどありません。

それどころか、解決までの時間と弁護士費用等の経済的負担が増加するだけです……

(4)自分の要求をすべて通そうとする人

謝罪

婚約破棄・解消の損害賠償請求をするに際しては、直接会って謝罪をしろ、謝罪文を提出せよなど、慰謝料を請求するだけでなく、その他にも様々な要求をすることがあるのですが、それらの自分の要求をすべて通さないと納得しない人がいます。

人と人が交渉する以上、ある程度お互いに譲歩しなければ示談にはなかなかたどり着かないわけですので、このようなタイプの人は、請求に失敗する(調停や訴訟に発展する)ことが多いです。

もちろん「この条件だけは譲れない」という気持ちを持つことは大事ですよ。

例えば、慰謝料請求の主たる目的が、慰謝料を請求することによって真摯な謝罪を引き出すことであれば、元婚約相手からの謝罪という条件は決して譲ることはできないでしょう。

ただ、その絶対に譲れない条件以外はある程度譲歩する気持ちでいることも大事だと思います。

ポイント

ここがポイント!


最初に無茶な要求をする、解決を焦りすぎる、請求金額に異常にこだわる、要求を全て通そうとする人は、慰謝料請求に失敗する可能性が高い。

請求されたらどうする?

ここまで請求者の視点で説明してきましたが、請求された側からの視点で婚約破棄問題を考えれば、請求をより成功させることも可能です。
そこで、慰謝料などを請求されたらどのように対応すれば良いのでしょうか?
それについては→次のページ(婚約破棄の慰謝料を請求されたら)で説明しています。

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