不倫慰謝料の計算

計算式は存在しない

喧嘩

最初にお断りさせていただきますが、慰謝料というのは精神的損害に対する賠償金であって、その精神的損害は目に見えるものではありません。
したがって、不倫・浮気の慰謝料額の計算式というものは世の中に存在しません。

ネットで検索できる慰謝料計算機

計算

ところが、インターネットで検索してみますと、慰謝料額計算機・計算サイトのようなものをいくつか見つけることができます。
しかし、実際に計算してみますと「こんな金額になるなどあり得ない」という結果が表示されることが多々あります。

鵜呑みにしない

そのため、目安のひとつとして使用されることは良いと思いますが、鵜呑みにされることはお勧めできるものではありません。

このことは、当事務所だけでなく、親しくさせていただいている弁護士等の専門家も同じような感想を持っていることが多いです。

ある程度の慰謝料額の目安

とは言いましても、全く目安がなければ、慰謝料を請求する人は請求額をいくらにすればいいか分からないでしょう。
また、請求された人はその額が妥当な範囲内にあるのかどうかを判断することは不可能でしょう。

そこで、ここでは当事務所がご相談やご依頼を受けてきた事例、他の弁護士等の専門家と話をした事例などから、具体的にこれぐらいが一般的な慰謝料額であると考えられるある程度の目安をお伝えしたいと思います。

ポイント

ここがポイント!


慰謝料の計算式は存在しません。
慰謝料計算サイトのようなものは目安にするに留めましょう。

慰謝料額に影響を与える要素

そもそも、不倫の慰謝料額に影響を与える要素は、不倫前の夫婦関係の親密度、不倫後に夫婦が離婚に至ったか(またはそれと同視できる程度に破綻したか)どうか、夫婦の婚姻期間、不倫期間と肉体関係の回数、妊娠や出産の有無、同棲の有無、加害者の社会的地位や資力、不倫の積極性等が挙げられます。

特に重要な要素

慰謝料

しかし、この中で特に大きな影響を与える、つまり重要な要素としては、「不倫前の夫婦関係の親密度(円満であったか、不仲や家庭内別居状態であったか等)」、「不倫後に夫婦が離婚に至ったかどうか」、「夫婦の婚姻期間」、「不倫期間や肉体関係の回数」であると考えられます。

出産・妊娠・同棲

確かに、不倫期間中に出産・妊娠・同棲等の特殊な事情があれば慰謝料は高額になります。
しかし、それは一般的にそれほど多くの事例があるとは思えません。

加害者の収入

また、慰謝料を請求される側の年収が何千万円もあるとか、無職無収入であるなら話は別です。
しかし、一般的なサラリーマンやOLの場合であれば、そこまで加害者の収入や資力が慰謝料額に影響を与えるものではないと感じます。

金額の目安

上記のように、不倫の慰謝料額に大きな影響を与えるのは「不倫前の夫婦関係の親密度」、「不倫後に夫婦が離婚に至ったかどうか」、「夫婦の婚姻期間」、「不倫期間や肉体関係の回数」の四要素であると考えられます。

そして、そのなかでも最も大きく影響を与えるのは「不倫後に夫婦が離婚に至ったかどうか(または離婚前提に別居を開始した等、それと同視できる程度に破綻したかどうか)」ですので、それぞれに分けてみていきます。

ポイント

ここがポイント!


慰謝料額にもっとも大きな影響を与えるのは、不倫によってその夫婦が離婚に至ったか、それとも婚姻を継続するかです。

離婚に至らない場合

50万円以下になることも多い

一般論として不倫が原因で夫婦が離婚に至らない場合の慰謝料はそれほど高額にならず、肉体関係の回数が数えるほどしかないなどの事情があれば、50万円以下になることも多いです。

200万円を超えることもあまりない

また、不倫期間中に妊娠等があった、夫婦の婚姻期間が数十年に及ぶ、不倫期間が10数年以上もある等、よほど特殊な事情がない限り、200万円を超えることも一般的にはないでしょう。

上記を前提に、各ケースで大雑把に慰謝料額の目安を出せば、概ね以下の表のようになるでしょうが、これに不倫前の夫婦関係の親密度や肉体関係の回数等の事情が考慮されることになります。

この表はあくまでも目安です!

  • ※婚姻期間
    (短=~5年程度、中=6年~10年程度、長=10年以上程度)
  • ※不倫期間
    (短=半年以内、中=半年~1年程度、長=1年以上程度)
  • ※例えば・・・
    婚姻期間が7年、不倫期間が2ヶ月のケースでは、婚姻期間「中」・不倫期間「短」の数字を参考にされてください。
婚姻期間不倫期間慰謝料額
30万円~100万円
50万円~100万円
100万円~150万円
50万円~100万円
100万円~150万円
100万円~200万円
50万円~150万円
100万円~200万円
150万円~200万円
ポイント

ここがポイント!


婚姻を継続するなら、50万円~200万円程度が一般的。

離婚に至る場合

300万円を超えることはあまりない

離婚届

一般論として不倫が原因で夫婦が離婚に至った場合、あるいは離婚前提に別居を開始したなど離婚と同視できる程度に夫婦関係が崩壊した場合は、離婚に至らない場合の慰謝料と比較して高額になる傾向があります。

ただ、各種裁判例を鑑みれば、よほどの場合を除いては慰謝料額が300万円を超えるような可能性はないと言えます。

100万円未満になることもあまりない

後悔

また、不倫が原因で離婚にまで至っていることから、被害者の受けた精神的苦痛は離婚にまでは至らず婚姻を継続する場合と比較して大きいとされます。

したがって、離婚にまで至ると100万円未満になることもあまりないと言えます。

この表はあくまでも目安です!

  • ※婚姻期間
    (短=~5年程度、中=6年~10年程度、長=10年以上程度)
  • ※不倫期間
    (短=半年以内、中=半年~1年程度、長=1年以上程度)
  • ※例えば・・・
    婚姻期間が12年、不倫期間が8ヶ月のケースでは、婚姻期間「長」・不倫期間「中」の数字を参考にされてください。
婚姻期間不倫期間慰謝料額
100万円~150万円
100万円~200万円
150万円~200万円
100万円~200万円
150万円~200万円
150万円~250万円
150万円~200万円
200万円~250万円
200万円~300万円
ポイント

ここがポイント!


離婚に至るなら、100万円~300万円程度が一般的

どのような方法で請求すれば良い?

慰謝料は一般的に上記のような額となることが多いのですが、具体的にはどのような方法で請求すれば良いのでしょうか?
それについては→次のページ(内容証明郵便での不倫慰謝料請求)で説明しております。

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