不倫の謝罪文

謝罪文を要求された

倫の慰謝料を請求された方からご相談を受けておりますと、慰謝料の他に謝罪文を要求されていることがよくあります。

そして、謝罪文を要求された多くの人が「何を記載すればいいのか分からない」「謝罪文を出して何か不利になるか?」「謝罪文は何に使うのか?」などという疑問を持つようです。

そこで、ここでは不倫の謝罪文の作成方法、謝罪文を出すべきでなき場合と出しても良い場合、謝罪文の用途についてご説明します。

作成方法

記載内容

「謝罪文は何を書けばいいのですか?」というご質問をよく受けるのですが、これに確たる回答はありませんし、もちろん当事務所に雛形などありません。

というのも、謝罪文とは文字通り不倫の被害者に対する謝罪の気持ちを書面化するものでありますから、こういうことを書かなければならないという決まりはありませんし、雛形を参考に作成するような類のものではないからです。

ですから、「悪いと思っている素直な気持ちをそのまま書いてください」としかアドバイスできないのです・・・

ただ、ご自身が謝罪文を要求している立場になって考えていただければ分かるでしょうが、「申し訳ありませんでした」という内容を数行程度書いただけでは、「本当に謝罪する気持ちがあるなら、こんな短い文章になるわけがない」と思うことでしょう。

そのため、ある程度の長さ(少なくとも便箋2枚以上)になるようにされたほうがいいと思います。

また、「ご主人から誘われて仕方なく・・・」とか「ご夫婦仲が悪いと聞いていたので・・・」など、言い訳や自己弁護と取られる可能性があるような文言は書くべきではありません。

謝罪文は謝罪の気持ちを伝えるものですから、言い訳や主張があるのであれば、それは謝罪文とは別途回答書という形で出されればいいのです。

形式

記載内容同様に、形式にも決まりはありません。

直筆でもパソコンで作成したものをプリントアウトしてもいいですし、「謝罪文」というタイトルがあってもなくても、縦書きでも横書きでも構わないのです。

ただ、やはり直筆のほうが気持ちは伝わりますし、横書きよりも縦書きのほうが文書の性質上適しているように感じます。

また、タイトルは不要で「前略」から始めていただいて構わないと思いますし、文章の最後に作成日と住所・氏名を記載し、氏名の下に押印されておかれたほうがいいと思います。

出すことで不利にならない?

罪文を出すことによって、何か不利になるのではないか?と思われる方も多いようですが、これは不倫を認めるかどうかによります。

出すべきではない場合

「不倫という事実はあったけれども、事実関係を認めない」というのであれば、「謝罪文を出す=非を認める=慰謝料を支払う」ということになりますので、謝罪文を出しては後々不利になります。

請求者が不倫の証拠を持っていないため、謝罪文を出させることでそれを証拠にしようと考えているかもしれないので、このように事実関係自体を否定する戦略もありと言えばありなのかもしれません。

ただ、人としてどうかと思いますし、少なくとも当事務所はそのような方のお手伝いをするつもりはありませんので、このような対応を希望されるのでありましたら、他の事務所に依頼されてください。

出しても良い場合

不倫の事実を全面的に認めるのであれば、謝罪文を出すことは何の問題もないと考えられます。

また、例えば実際は不倫期間が1ヶ月であるのに、請求書面には不倫期間が3ヶ月などと記載されているなど、双方の事実関係の認識が異なることが多々あるのですが、その場合であっても「不倫の事実を認める」ということには変わりありませんので、基本的には出されても良いでしょう。

ただし、あまりに双方の事実関係の認識が異なっている場合に関しましては、受け取った側は「こちらの認識している事実関係を全て認めた」と考える可能性があるので、すぐに謝罪文を出されるのではなく、「示談書に署名捺印後にお送りします」など、一呼吸置いたほうがいい場合もあります。

何に使うのか?

罪文が何に使われるかについても、それを提出する人にとっては気になることのひとつでしょう。

当事務所が慰謝料請求のお手伝いをする際には、依頼者の方が「どうしても謝罪文が欲しい」と言われない限り、謝罪文を請求することがないので、あくまでも想像ですが、おそらくは以下のいずれかです。

  • ・証拠を持っていないので、謝罪文で証拠を確保したい
  • ・慰謝料に加えて、謝罪文を得ることで気持ちを切り替えたい

前者の場合でありましたら後々の訴訟等で使い道はあるのですが、後者の場合でありましたら今後の生活を送るにあたってのお守り代わりぐらいしか使い道はないでしょう。

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